【百合漫画】新刊 おすすめ【2021年7月前半】

1問目


ひめちゃんは重い女 1 (芳文社コミックス FUZコミックス) [ 花束葬式 ]

花束葬式先生の『ひめちゃんは重い女』。タイトル通り重い女の子が主人公です。

姫乃はラインの返事がなかったり、夜のまわりに人がいたりするとすぐに不安になります。

夜がいないときの大きな負の感情と、夜といるときの幸せな感情。起伏の激しい感情が好きな方にはおすすめです。

男キャラも出ますが、高校のときに出会った「重い」仲間で、相談役に徹しており、二人の関係に深く踏み込んではきません。

姫乃のスマホはもちろんバキバキで、鍵アカでぴえんなツイートもしています。感情表現に顔文字が使われているのも良い味を出しています。

2問目


今日はまだフツーになれない (百合姫コミックス) [ U-temo ]

U-temo先生の『今日はまだフツーになれない』。高校の進路希望の時に、進学か就職かという「フツー」を選択をしなかったことから、一緒に過ごすようになった高橋と山下のお話です。

生きていく道として少数派かもしれませんが、彼女たちは自分たちがやりたいように生きています。そしてお互いの価値観を大切にしています。

高橋と山下の二人の「フツー」の生活。「フツー」をテーマにするからこそ、この漫画でしか味わえないものがあります。関係性オタクはぜひ読んでほしいです。

1冊読み終わった後に、タイトルの意味を考えると面白いかもしれません。

高橋は自分の髪色をかわいすぎる髪色だと思っているみたいですが、山下はおもろい色とのこと。山下がそう思った理由は、彼女が髪を高橋と同じ色に染めた場面で表れていると思います。1話1話の作りも丁寧で面白いです。

3問目


アップルパルフェ おねロリ百合アンソロジー (百合姫コミックス) [ アンソロジー ]

おねロリのみを収めたアンソロジーです。作家陣は伊藤ハチ先生、缶乃先生、寺山電先生、はづき先生、和泉キリフ先生、kurimo.先生、政長先生、さかさな先生と豪華。

問題にある2作以外も読みごたえのある作品なので、ぜひ手に取って見てみてください。一言でおねロリといっても扱うものの幅が広く、おねロリの可能性に気付けるかもしれません。

伊藤ハチ先生の「ましろちゃんの未来の恋人」は、双子のおねえちゃんと12歳のましろがいちゃつくお話です。ましろは1年後に恋人になるようですが、どういう形で恋人になるかは迷っている様子。

3人でいちゃつく百合に加えて、双子おねロリが絡む要素の多い短編。筆者は「3人」や「双子」に弱いので、こういうのを待っていました。

さかさな先生の「一畳春夢」は、鬼灯さまとヒナのお話。鬼灯さまは薄暗い密室で小難しい本と酒を嗜むミステリアスな背の高い女。ヒナは鬼灯さまと街の外に希望を見出している孤独な小学生。

このお話はこれ以上説明すると核心に触れてしまうので割愛します。畳の上の「夢」がどうなっていくのか。続きをぜひとも読みたい作品です。

おわりに

百合漫画の新刊は、なんとなく月の前半よりも後半の方が多い気がします。前半・後半で分けると密度がばらけそうですが、うまいこと調整するつもりです。ではまた次の百合クイズで。

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